業界研究·
SaaS企業の営業職に転職するための完全ガイド【2025年・20代向け】
竹内悠貴
YON Career コンサルタント
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記事の内容について、自分の状況に当てはめて相談したい方はお気軽に。
「SaaS企業の営業に転職したい」という相談が、YONには月に何十件と届きます。
それも当然で、SaaS企業は今の転職市場で最も「20代が年収を上げやすい」業界の一つです。実際に、YONを通じてSaaSへ転職した方の多くが、年収を100万円以上アップさせています。
ただし、「SaaS=全員が高収入」ではありません。SaaS企業にも多様な形態があり、入り口を間違えると思ったより年収が上がらなかった、という結果になることもあります。
この記事では、SaaS営業への転職で成功するための具体的なポイントを、現場で支援してきた経験をもとにお伝えします。
SaaS企業の「営業職」は一つではない
まず、知っておくべき重要なことがあります。
SaaS企業の「営業」と一口に言っても、実際には複数の職種が存在します。転職の際は、どのポジションを目指すかを明確にすることが重要です。
インサイドセールス(IS)
電話・メール・Web会議を使って、見込み客(リード)にアプローチし、商談につなげる役割です。外出なし、オフィスワーク中心のスタイルが多いです。
- 特徴: 1日に多くの企業にコンタクト。スクリプトに沿った動き。
- 年収目安(20代): 350〜500万円
- 未経験からの入りやすさ: ★★★★★(最も入りやすい)
フィールドセールス(FS)
インサイドセールスから渡された商談を受け取り、顧客と直接交渉してクロージングする役割です。高いコンサルティング力が求められます。
- 特徴: 1商談の単価が大きい。顧客折衝が中心。
- 年収目安(20代): 450〜700万円(インセンティブあり)
- 未経験からの入りやすさ: ★★★(提案営業経験があると有利)
カスタマーサクセス(CS)
契約後の顧客を担当し、製品活用を支援してチャーン(解約)を防ぐ役割です。「営業」に分類されますが、本質は顧客サポートと活用促進です。
- 特徴: 長期的な顧客関係構築。問題解決力が求められる。
- 年収目安(20代): 400〜550万円
- 未経験からの入りやすさ: ★★★★(コミュニケーション力重視)
SaaS営業の年収が高い理由
SaaS企業の営業職が高収入になりやすい構造的な理由を理解しておきましょう。
① ストックビジネスのため、ARR(年間繰り返し収益)が積み上がる
SaaS企業は月額・年額課金モデルのため、顧客が増えるほど売上が積み上がります。1契約が継続される限り、毎月・毎年収益が発生します。この安定した収益構造が、採用コストや給与水準の高さを支えています。
② 成果に対するインセンティブが明確
多くのSaaS企業は、クォーター(四半期)ごとにMBO(目標管理)やOTE(On-Target Earnings)を設定しています。目標達成率が高ければ、固定給の1.5〜2倍になることも珍しくありません。
③ グローバルスタンダードの給与水準
SaaS企業の多くは米国発のビジネスモデルを参照して設計されています。シリコンバレー水準の給与体系を意識して設計している企業もあり、日本の伝統的な企業より給与水準が高い傾向があります。
未経験からSaaS営業に転職する際の3つのポイント
ポイント1: まずはインサイドセールスから入る
SaaS業界未経験の場合、最初のステップはインサイドセールスが現実的です。
インサイドセールスは「架電力・ヒアリング力・コミュニケーション力」が中心スキルとなるため、他業界の営業経験があれば挑戦できます。入社後にSaaS特有の営業プロセスを身につけてから、フィールドセールスやカスタマーサクセスにステップアップするキャリアパスが一般的です。
ポイント2: 「自社でSaaSを使っていた経験」をアピールする
SaaS未経験でも、転職先のプロダクトに近いツールを使った経験があると大きな差別化になります。
例えば、広告代理店でSalesforceやHubSpotを使ったことがある、Slack・Notionを活用していた、などです。「SaaSの価値を理解しているユーザー目線がある」ことは、採用側にとって魅力的に映ります。
ポイント3: 成長期にある中規模企業を狙う
シリーズB〜Dラウンド(資金調達100億円未満)の企業は、急成長中でありながら組織がまだフラットで、20代でも活躍の場が広い傾向があります。
上場済みの大企業SaaSは安定していますが、ポジションが固定化されていることも多く、若手が早期に高年収を得るチャンスが少ないです。一方、シード期の超小型スタートアップは不安定すぎることもあります。「シリーズB〜D相当の中規模SaaS」が最もリターンとリスクのバランスが取れています。
YONが見てきた「SaaS転職成功者」の共通点
YONでSaaS企業への転職を成功させた方に共通するパターンがあります。
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「なぜSaaSなのか」を言語化できた人 「SaaS = 年収が高い」という理由だけで動いた人より、「ストック型ビジネスの勉強がしたい」「デジタルツールで企業の課題を解決したい」という軸を持っていた人の方が、面接を突破しています。
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現職の経験をSaaS文脈に翻訳できた人 広告代理店の経験を「顧客のKPI(例: CPAやROAS)を意識した提案をしてきた」と言い換えるなど、SaaS企業が重視する「データドリブンな営業スタンス」として伝えられた人が多いです。
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スピード感を持って動いた人 SaaS企業の採用は動きが速いです。選考開始から内定まで2〜4週間のケースも多く、「考えてから動く」ではなく「動きながら考える」タイプの方が機会を逃しません。
まとめ
SaaS営業への転職は、20代営業職にとって年収アップと市場価値向上の両方を実現できる有力な選択肢です。
成功のポイントは、
- まずインサイドセールスから入る(未経験の場合)
- 「なぜSaaSか」の軸を持つ
- 成長期の中規模企業を狙う
自分の経験がSaaS企業でどう評価されるか、どんな企業・ポジションが合うかについては、個別に判断する必要があります。
YONでは、あなたの経験と強みをSaaS企業の文脈に整理し直す作業を一緒に行います。まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. SaaS企業での営業は、普通の営業と何が違いますか?
A. 最大の違いは「ソリューション(解決策)」を売ることです。SaaS営業は「このツールを使えばあなたの業務がこう改善される」という提案が中心です。モノを売る有形商材営業と比べると、課題ヒアリング→提案→成果確認のサイクルが重要になります。
Q. 文系出身でもSaaS企業に転職できますか?
A. できます。SaaS営業は技術職ではないため、文系・理系は問いません。むしろ「コミュニケーション能力・提案力・顧客理解力」の方が重要で、文系出身でも十分に活躍できます。
Q. SaaS企業への転職で役立つ資格はありますか?
A. 必須の資格はありません。ただし、Salesforceの認定資格(Salesforce Certified Administrator等)があると、Salesforceを活用しているSaaS企業への転職でアピールになります。まずは転職活動を進めながら、並行して取得するのが現実的です。
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